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シリーズ ふるさとの山々

財団法人愛媛の森林基金事務局

「国際○○年」や「世界○○年」など、別表1のとおり、様々な「○○年」があるのですが、これらの総称を『国際年』と言います。「2011年の国際年は、『国際森林年』です」という用い方をします。
「国際年」とは、国連総会において採択・決議されるもので、共通の重要テーマについて、国連をはじめ各国が一体となって、全世界の団体・個人に呼びかけやその対策を行うための期間のことを言います。
「国際年」が最初に制定されたのは、1957年(昭和32年)の『国際地球観測年』が最初ですが、各国で注目されるようになったのは1975年(昭和50年)の『国際婦人年』あたりからと言われています。
また、1979年(昭和54年)の『国際児童年』は、その協賛曲として、ゴダイゴの『ビューティフル・ネーム』とういう曲がヒットを収めたことから、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

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「『国際森林年』?今年は『世界科学年』じゃないの?」って思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、実はそれも正解です。「国際年」は、同じ年に複数の「国際年」が定められることもありますし、また定められない年もあります。今年、2011年(平成23年)は、『世界化学年』であり、『国際ユース年』であり、『アフリカ系の人々のための国際年』であり、『国際森林年』でもあるのです。また、期間については、殆どの「国際年」は1年間なのですが、複数年に及ぶものもあれば、期間を限定して定められるものもあります。
そして、森林・林業関係者の方ならばご承知のとおり、1985年(昭和60年)にも『国際森林年』がありました。
1985年の『国際森林年(International Year of the Forest)』は、熱帯林を中心とした焼畑農業や農用地等への転用、薪炭材の採取による急激な森林減少や、欧米で問題となっている酸性雨による森林荒廃を背景に、オーストリアが提唱し、FAO(国連食糧農業機関)が決定したものです。日本国内においても、国際森林年の各種イベントや記念植樹が行われ、またこれを機に、21世紀森林づくり委員会が設置され、「国民参加の森林づくり」が提言されることとなりました。
本県においても時を同じくして、『国際森林年』である1985年1月に、愛媛県森林資源育成活用委員会が、「森林資源を育成し、県民の福祉の向上と地域経済の振興に資するためには『森林基金』の設立が必要である」と提言。その後、愛媛県森林基金設立委員会を設置し、検討が重ねられた結果、翌1986年(昭和61年)5月10日に、『財団法人愛媛の森林基金』の設立に至ります。
『国際森林年』で緑や森林に対する関心が高まり、21世紀の愛媛の森林づくりを強力に推進することが重要な課題とされる中、『財団法人愛媛の森林基金』は、県・市町村の行政機関のみならず、各種団体や、企業、そして多数の一般県民の皆様からの出捐による基本財産の運用益で事業を実施して参りました。その後、1995年(平成7年)には、「緑の募金法」制定に伴い、翌1996年度(平成8年度)から緑の募金業務を受け持ち、2002年度(平成14年度)からは森林適正管理事業を実施。いずれにあっても皆様からの出資や募金、賛助会費を原資に事業を実施し、また、『森林友の会』や『木っと根っとワーク』への県民の皆様の参加を頂いて活動を展開しているところであり、本県における「県民総ぐるみの森林づくり」を担う中核的な推進母体となっています。
ところで、1985年の『国際森林年』は前述したとおり、FAOが決定をしたものであり、国連総会において決議されたものではありません。このことから、厳密に言うと「国際年」には当てはまらないとするケースも有るようですが、国連の決定として広義に解釈を行うのが一般的のようですので、2011年(平成23年)の『国際森林年』は、1985年に続き、25年ぶり2回目の『国際森林年』ということになります。

2011年の『国際森林年(International Year of Forests)』は、世界中の森林の持続可能な経営・保全の重要性に対する認識を高めることを目的としています。
この背景には、世界的には依然として、森林の減少や砂漠化が進んでいることに加え、地球温暖化等の地球規模での環境問題の存在が挙げられます。
1992年(平成4年)にリオ・デ・ジャネイロで開催された「国連環境開発会議(UNCED)」(地球サミット)において、「21世紀に向け持続可能な開発を実現する」という考えのもと『森林原則声明』と『アジェンダ21』が採択されました。また、「大気中の温室効果ガス濃度を安定化させ気候を保護する」ことを目標として『気候変動枠組条約』と『生物多様性条約』が提起、署名が開始されました。この地球サミットは、この後の、様々な地球環境問題の対策を講じる為の契機となる国際会議となった訳ですが、同会議の採決を再確認し、その後の地球環境問題等に関する各種条約や、国際間の合意の認識を行なうことが、森林の持続可能な経営・保全および持続可能な開発を強化するために不可欠であると認められたことから、2006年(平成2年)12月の国連総会において、2011年を『国際森林年』にすることが正式決定。2011年2月2日、国連本部において記念式典が開催され、『国際森林年』がスタートしました。

2011年の『国際森林年』のテーマは「人々のための森林(Forests for People)」とされ、このテーマを広く伝えるため、図1のとおりロゴマークが決定しています。ロゴマークのデザインは、世界の森林の持続可能な経営、保全等における人間の中心的役割をたたえるもので、人々の居住環境や食料・水等の供給、生物多様性保全、気候変動緩和といった森林の多面的機能が人類の生存に欠かせないものであることを訴えるものとなっています。

日本国内においても、平成22年12月16日に、第1回国際森林年国内委員会が開催され、『国際森林年』の国内テーマを「森を歩く」とし、サブテーマとして「未来に向かって日本の森を活かそう」「森林・林業再生元年」とすることが決定されています。このテーマには、国民の皆さんに、森林への理解を深める入り口としていただくとともに、暮らしの中に森林や木材を取り入れていただけるようにとの期待が込められています。
また、豊かな森林を守り育てていくこと、またそのために国民一人一人が具体的に行動することが重要であることへの理解を深めるため、国際的な取り組みに加え、国内においても様々な取り組みやイベントが計画されています。
これらの取り組みやイベントについては、紙面の都合と、内容が随時追加更新されているということから掲載は省略させて頂き、次の林野庁ホームページをご紹介いたします。

>> 林野庁ホーム > 2011 国際森林年

『財団法人愛媛の森林基金』におきましても、国内テーマ「森を歩く」に沿って『国際森林年』を普及啓発し、森林の果たす役割や森林整備の重要性を広く県民の方々にアピールすることを目的として、2011年度(平成23年度)に、『2011国際森林年記念事業(仮称)』を計画しています。県民の皆様には、この『国際森林年』に是非、森林・林業のおかれた現状を再認識して頂きますとともに、森林を身近に感じ、森林との関わりや森と親しむ一年となりますよう祈念いたします。

参考文献・引用
「国際年」『ウィキペディア日本語版』,(2011年2月6日取得,表中、2009-2012年は当方で追記。和歴についても当方で追記))
林野庁ホームページ
国際連合食糧農業機関(FAO)日本事務所ホームページ
社団法人国土緑化推進機構ホームページ
フォレストサポーターズホームページ


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