愛媛県は県土の約7割が森林であり、森林の持つ公益的機能の発揮に対する県民の期待は非常に大きなものになっています。この森林を守り育てるためには、常に森を見、適切に管理する経験を持った職人達が必要になります。今回はこの職人達の状況についてレポートしていきたいと思います。 図-1は林業新規参入者数を示したものです。これを見ると近年林業参入者が大幅に増加していることがわかります。その内訳(図-2)を見ると、自営林家は全体のわずか4%で、大半は森林組合や第三セクター会社などの林業事業体への就業となっています。 平成17年次の1ha以上の林家は26,301人となっていますが、このうち林業関連で販売をおこなった者は860人と約3%に留まっています。これは、木材をはじめとする林産物が下落しているためです。スギ柱角(13cm上)を例に取ると昭和55年36,800円だったものが、平成19年には12,070円となっており、約3分の1にまで下落しています。
図-3は林業事業体就業者数を見たものです。これを見ると平成7年の2,034人が平成17年には1,121人と10年間で約半数に激減していますが、ここ数年は1,100人台で下げ止まっています。 しかし、平成7年では60歳以上の者が約半数を占めていたのに対し、平成20年では約3割となっています。また、就業年齢の構成をみると平成7年では10〜30代がわずか10%に留まっているのに対し、平成20年では3割近くまで増加しており、全体的に若返っていることがわかります。 また、林業就業者の一人当たりの平均労働日数は平成7年の151日に対し、平成20年は192日と通年雇用に近い状態になっており、専業化が進んできています。 さらに、これらの就業者を雇用する林業事業体は、平成7年の287社から平成20年には100社と大幅に減少していますが、1社当たりの平均雇用人数は、平成7年の7.1人から平成20年の11.5人に増加しています。これは、森林組合の広域合併や近年参入著しい建設業者等の参入によるものです。