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シリーズ ふるさとの山々

神南山(カンナンザン)
西田 六助
神南山
大洲市から内子町にかけて独立峰的な存在の神南山

神南山は大洲市新谷町の南側から内子町にかけて独立峰的な存在で、展望も優れたものがあり、東の方の山頂(710m)を通称「五十崎神南」又は「女神南」、西方の山頂(654.0m)は「新谷神南」又は「男神南」と呼ばれている。神南山の山名について男女どちらなのかと地元で、いろいろと話題となった。

神南山北側の麓を国道56号線と松山自動車道が通り、その東側は肱川の支流である小田川が、南側は肱川の本流が蛇行しており、西方は大洲平野が広々と広がって、新谷神南山頂付近からは肱川河口の長浜町から瀬戸内海も遠望できる。

神南山周辺地図(クリックすると拡大図が表示されます)

神南山周辺地図
(クリックすると拡大図が表示されます)

今回は新谷神南山(男神南山)を中心に案内します。

この北面は約190年前からの公有林野が殆どを占めており、現在は「新谷公益会」が中心となり、森林の育樹や保安作業を続けており、歴史も古く、地域ぐるみで「憩いの森づくり」事業に取り組んでいます。

平成20年度愛媛県で「第32回全国育樹祭」が開催されるのを受け、9月に「八ケ峠・平成の森づくり」と「神南山の憩いの森づくり」の協賛行事も行なわれました。

大洲市新谷地区から山頂を目指すには、56号線と新谷の町並みからの道が交わる交差点を南に向かい、JRの踏切を渡って進むと新谷藩主の菩提寺である普妙山法眼寺があり、その庭園は妹背山式の名園である。その横を通り、稲荷山公園に向かい、そこから東に向かう林道を行く。中腹から上部には枝分かれした林道が数本あって、迷いやすいが道標も所々にあって進むことができ、山頂に近くなると新谷地区が樹間から見ることができる。

林道終点には“古来より涸れることのない銘水”と言われる「弥勒泉(権現の水)」があって、その西方の稜線を登る標高差100m足らずであり、道の方向転換点に大洲市菅田からの登山道が合流している。

尾根筋を行くと見晴らしがよくなり三角点とお地蔵さんのある頂上があり、神仏習合の通称「弥勒さん」が祀られ、雨乞い神事として前にある立石に海水をかけると雨が降ると伝えられている。少し東へ行くと「ドンビ岩」があり、その近くに権現さんも祀られている。

このあたりからの眺望は肱川の流れが、長浜町に向って蛇行しているのが見え、新谷の町並や十夜ケ橋から若宮にかけて都市化が進んでいる様子が観察できる。

尾根を東へ少し進むと南方が開け、眼下に肱川の蛇行と西予市の山々を間近にすることができ、さらに行くと古代文字が刻まれている俗にオショウブ岩といわれる大きな岩があって、その基部に洞窟があり、ここには明治40年ころ泥棒亀といわれた人の隠れ家であったという。この岩、今は横になっているが、古くは立っていたのではないかといわれている。さらに尾根伝いに東に進んで林道に下ることができる。

この尾根筋には「三つ葉ツツジ」の木株が多くあり、5月上旬ころにはピンクの綺麗な花を楽しむことができる。大事に育てたいものだ。

また林道を東に入ったところの御本陣には100年生のヒノキの美林とトチノキ、ケヤキ、ヤマザクラなどの複層林があって「憩いの森」として森林浴には最適な場所で、森と木の温もりを感じずにはいられなくなる場所です。復路は来た道を引き返すのが無難であろう。

登山の時期はツツジの花の咲くころ、秋から冬にかけての雲海もすばらしい。

歩いて登るには「JRきたやま駅」から金毘羅神社を経て行くこともできる。


 
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