リンク集掲示板ご意見箱サイトマップ
FOREST FUND OF EHIMEOpening FLASH

web番愛媛の森林
「愛媛の森林」を考える

松本局長

 ありがとうございました。
 現在の閉塞した状況を打開するのは、新技術の開発などではなく、意外に、先人の残した知恵の中にこそあるのではないでしょうか。そういう意味においても、記憶から失われて行く、先人の知恵を取りまとめた「愛媛の森林と暮らし」は、今後、ますます貴重な記録資料になっていくと思います。
 さて、鶴見先生は、昭和35年以前の永続可能な未来循環型社会の構築を提唱され、平成12年4月に千葉県から本県に居を移され、温泉郡川内町井内で自ら昭和30年代の生活を実践されているそうですが、そのあたりから何かございませんか。

愛媛から発信する
「未来循環型社会」と「千年の森づくり」の提案

----鶴見先生
鶴見先生

 私たちの住まいは、井内の棚田の一番上、標高520mの中山間地にあります。昭和24年築の母屋と萱葺きの納屋、それに別棟の薪で炊く風呂がある農家住宅で、棚田が約30枚・6反歩ついていました。後ろには山を背負い、湧き水が流れ、眼下には弓なりの曲線美が残る棚田、その先には山々と整備された棚田が広がっているこの地は、自給自足をめざした未来循環型の生活や、千年の森づくりを実現していくのに最適なところです。生活水は全て裏山からの湧き水ですし、上の棚田13枚・2反5畝の水も湧き水でまかなっていますので、日々、水源である裏山の森林に感謝して生活しています。同時に森林の樹種や手入れの状態がとても気にかかる毎日です。
井内の棚田
<井内の棚田>
 裏山や下の方の森林の中には炭窯の跡がいくつもあります。平成14年4月にこの地域に伝わる本格的な土窯が、地域の人の協力で完成しましたので、炭窯の作り方、炭焼き、木炭・木酢液の利用、薪炭林の造成も学べるようになりました。炭焼きは今後、炭素の永久固定や化石エネルギーの代替といった面で評価されると思います。また、里山の復権や有機農業に役立つこともわかってきました。
 昭和35年以前は、今思えば持続可能な循環型社会になっていました。しかし、その当時の人々の生活は貧しくて、もっと便利で快適な生活を求めてきました。昭和35年を境に日本の社会は大きく変わりました。先程、岡田さんのお話にもありましたように、高度経済成長の名の下に、化石エネルギーが大量に消費され、石油からプラスチック製品が作られました。農業では化学肥料や農薬、除草剤が使われ、大量生産、大量消費へと向かっていきました。その結果、地球環境が汚染され、このままでは永続が難しい状況になっています。未来循環型自給自足の生活は、安全な食を得るために家族で協力して自分たちが食べる食糧を自給することや、環境に負荷をかけない生活を意図的に選ぶところにポイントがあります。そのような生活の中で子どもたちがのびのびと育ち、楽しく真に豊かな生活が実現していくと考えています。

●「えひめ千年の森をつくる会」が目指す6分野
分  野
活 動 内 容
森づくり 放置竹林の整備、荒れた棚田跡を整備して植林することや、スギ・ヒノキ林で枝打 ちや間伐の仕方を学ぶことなどを実施しています。
世界に開かれた木炭学校 炭窯の作り方、炭焼き、木炭・木酢液の利用、薪炭林の造成が学べるところとして、 広く国の内外に開いていこうとするものです。
自然農法
実践農場
山に接する一番上に位置する棚田で、農薬、化学肥料、除草剤を用いないで、耕起 し、おから、米ぬか、籾殻、木炭粉、木酢液などに土着微生物を入れて作った堆肥を 使う有機農業を行っています。米、蕎麦、キビ、豆類、野菜などが得られるように なりました。
農林産物の加工が学べる場 有機農業で得た農産物を用いて、玄米菜食中心の料理を作り、安全で健康によい「食」 の体験ができるようにしています。林産物の加工では、シックハウス(汚染住宅、 病気の家)に住んで、健康を損なうことのないように、安全な木造の家を建てたい人、木材供給者、それらをよく理解した大工が一堂に会して、三者がそれぞれプラ スになる形で家を建てられるように学びの場を提供したいと考えています。
カウンセリングが受けられる場 カウンセラーがいて、不登校の子どもたちが農業や林業の体験をしながら、豊かな 人間に育っていける場を確保したいということで想定しています。現在は、地域の人たちが毎週火曜日にヒーリングを受けに来ていて、その中で必要があればカウンセリングを実施しています。
未来循環型
自給自足の生活
安全な食を得るために家族で協力して自分たちが食べる食糧を自給することや、環 境に負荷をかけない生活を意図的に選ぶところがポイントです。

←戻る


Copyright(c) 2012 FOREST FUND OF EHIME. All Rights Reserved.